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大学の頃に好きだった男の子が夢に出てきた。
一つ後輩で、嵐の櫻井くんをヒゲ濃くした感じの小柄で可愛い子だった。
当時ちょっといい感じで、二人で映画に行ったりご飯に行ったりしてたけど付き合うには至らなかった。
相手も満更ではなさそうだったのに、決定打が出せなかった。

夢では私の中身が現在の私なので、当時は言えなかった事が言えたりできなかった事ができたりした。
目が覚めてみて「おぉこの20年弱で私もいろいろ成長したなあ」と感心した。
そして当時できなかったあれこれを残念に思った。


なぜこんな夢を見たのかと言うと、前日に観ていた録画ドラマに俳優の西島秀俊さんが出てたからだと思う。

25歳の頃に勤めていた職場は接客業で、毎日たくさんのお客さまがいらっしゃった。
その中に西島さんにちょっと似た感じの男性がいて。
ひそかに「カッチョイイな〜30代半ばくらいかな〜ああいう大人の男性もいいな〜」と思ってたらまさかの同い年で、しかも同僚の高校時代の同級生だと判明して。
同僚が飲み会をセッティングして誘ってくれた。

のにお誘いを受ける事ができなかった。
行きたかったのに、行けなかった。

別の同僚の女の子で、私と同じく西島さん（仮）を良く思ってた子※があっさり参加して楽しげな写真を送ってくれた。
羨ましかった。

西島さん（仮）はすごく優しくて、同僚から私の話を聞いてたのか職場でも話しかけてくれたり、偶然ショッピングモールで会った時も向こうから声をかけてくれた。
嬉しかった。

でも行けなかった。

今の私だったら絶対行くのに。
シャレめかして行くのに。
連絡先交換もするのに。
当時の私はどうしてもダメだった。

惜しかったなあ。


という気持ちで入眠したので惜しかった繋がりで櫻井くん（仮）が出てきたんでしょう。
と推測。


宮脇明子の漫画『人生が二度あれば』では「もう一度子どもに戻って人生をやり直す」という描写が出てくる。
当時はうまくできなかった事も、大人の人生経験を持ったまま子どもに戻る事でよりよい人生にできるという事だった。

中身が今の自分のまま戻れるなら、もっとうまくやれると思う。
とてもうまくできるんじゃないかと思う。

ただ同時に思い出すのがネットの名言。

「10年後にはきっと、せめて10年でいいから戻ってやり直したいと思っているのだろう。
今やり直せよ。未来を。
10年後か、20年後か、50年後から戻ってきたんだよ今」

10年前の自分は「もう30歳か…何にもできなくて年だけ取ってもうおしまいだ！」と思ってた。
もっと前、20歳になった頃も「もう20歳なんて…おしまいだ！」と思ってた。
それぞれ当時の自分が理想の自分にほど遠くて、時間だけ経つことが恐ろしかったからその感想だったんですが。
もったいない。
あーもったいない。

来月39歳の誕生日で。
40歳が目前で。
今の私はやっぱり自分の理想とはかけ離れている。
周りの同年代の子たちが羨ましいばかり。
でも今を嘆いてばかりだと10年後の自分が今を振り返って嘆くから。

私、頑張ってる。
大丈夫。
私は私がわりと好きだし、若い頃と比べても今が一番いいから。
大丈夫。

と思う。










※
ちなみにこの子は私も西島さん（仮）を好きだと知って陰で
「カナカナカナさんみたいな不細工が西島さん（仮）を好きなんて生意気。もっと自分に合う不細工な男を好きになるべき」
と言っていたそうで、それを聞いた私と仲良しの子が私に報告してきた（報告いらん）。

私はこの子から自分も西島さん（仮）を好きだと聞いた時「そうなんだ！一緒だね！ファンクラブ作ろっか！」と喜んで言ってたのにまさかそんな事とは。
その後何かにつけてマウント取られて辛かった。

この子は前にも自分が好きだった同僚の男の子が他の同僚の女の子と付き合い始めた時にその子の悪口を吹聴して職場で孤立させたりしてたのでとにかく恐ろしいやつだった。
そして真に受けてその子を無視したりしてた他の同僚も恐ろしかった。
恐ろしい職場だった。
今の自分で当時の職場に戻っても、絶対うまくできない。
くわばらくわばら。