此処は東京下町のとある社員寮。 白さん、黒さんは食堂兼多目的ルームでリモートワークとやらに励んでおります。 リモワと言うものの内容については昭和初期の私には皆目見当がつきませんので、詳細の描写は致せません。 そこに慌ただしくタコ焼きを手にした、てえへんだイエローが駆け込んで参ります。 黄「てえへんだ、てえへんだ!」 白「どうしたい。黄色の?」 黄「ご隠居が東海道を歩いて京都に行くって大騒ぎ、ついでに脂肪もカットアイとか言い出したんで!」 黒「また、唐突に!ほっときゃすぐに飽きるぜ。断食も何回も挫折してるし。達成できたのは道場で缶詰の時だけだ。」 黄「それが今回は大御所が左京に命じて道中調査をさせていたんで。 既に大門までは何回も行っているから、そこから出発してゆるりと行くがいいって、品川宿に宿までとったとか。」 黒「爺い厄介払いしたな。俺らには関係ない、関係ない。」 白「お二人に失礼な事言うなよ。でも、お前がたこ焼きを食いかけで来るって事は関係あるんだろ?」 黄「さすが白さん、話が早えや。事務仕事の方は他に割り振って減らすし、行く先々で取引先営業を任せるって有り難え話し...」 黒「終わった!左遷だ、肩叩きだ。俺の出世の泉も底が尽きたか。」 白「??。つまり俺らが付き添って、左京が先行現地調査、お前が連絡と情報集めって某時代劇のお約束設定なんだな?」 黄「そういうこって。」 黒「入浴シーンは?誰??」 左京「カッツ アイ!」 なにやら社員寮はカシマシく厄介な話に盛り上がっておりますが、先ずは旅立ちの章とかプロローグと言った所でしょうか。 フートラの暇つぶしの書きなぐり、果たして次は有るのか? 御隠居御一行は京都にいつ行けるのか? それ以前に東京を出られるのか? 様々な不安と問題を抱えた旅の始まりです。
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