此処は東京下町のとある閑静な住宅街。 神君家康公の頃は下級武士の住居があったり、側室縁の寺があったりと中々に面白い土地柄で歴史に造詣が深いとか、筆力がある方であれば面白おかしく描写する事でありましょう。 しかしながら、フートラには造詣も文章力も調べる根性すらもございません。 なので唐突にご隠居の住まい前から話を始めます。
黒「お江戸日本橋七つ立ち〜って歌にあるよな?お日様カンカン照りなんだけどー!」 白「此処から地下鉄で大門まで行くから、脚慣らしって言うお考えなんだろう。通勤ラッシュも無いし。」 黒「此処から歩いて宿でゆっくりしたら良いのに。俺は黒い分、皆んなより暑いんだぜ?」 白、黄「御隠居、おはよう御座います!」 黒「こんにち〜?。ご隠居!その姿はどうしたんですか?」 黄「それぁ猫じゃなくて、電気ネズミじゃ?」 ご隠居、無言で戸締り。 勝手に駅に向かいます。 黄「ひょっとして太ったからピカチュウになったんじゃ?」 黒「でも設定は猫とアヒルが東海道を徒歩で京都に向かう筈だろ?」 左「僕も忘れないで欲しいなぁ。ご隠居がピカチュウになったのはね」 白「(目で黙ってろ!)御隠居が話されるのを待てば良い。道中は長いんだし。さあ、出発だ。」 何やら出だしからトラブルがあった様ですが、一行は無事に大門まで(地下鉄で)移動。 黄「そいじゃぁ、あっしと左京さんは先行して渡りをつけてますんで、御隠居はごゆるりと。」 二手に分かれ、品川を目指します。 黒「さっそくの物見遊山で旅の安全祈願の増上寺参りと行きますかね?」 隠「増上寺は、、そのうちに。先を急ぎましょう」 白「歩きもしねえうちにお詣りというのも何だし、安全祈願なら昨日済ませたから大事無い。ご隠居、まいりましょうか。」 一行は秋と言うのに夏の様な日差しの中、歩き始めます。 黒「暑くて焼鳥になりそうだ!どんなバカでも間違えない道だからいいけどな」 隠「安心なさい。昼餉の後は涼しい映画館で休めますよ。」 黒「えっ!午後は歩かないんで?」 隠「黒さんが焼き鳥になったら困りますからね。見たかった映画もあるし。」 白「戦闘機と新幹線、何方をご覧になりますか?」 黒「おい!品川泊じゃなくて品川止まりか? 良いのかよ?」 隠、白「別に急ぐ旅でもないし。」 さて一行は順調に三田駅、泉岳寺と進みます。 黒「御隠居、泉岳寺には?」 隠「赤穂浪士の討入り巡りってテーマで散歩してるし。討入に合わせて自宅から歩いたし、時代祭も見に来たからね。墓参りもしたし。マメグラにも少し載せてるからカッツ、アイ!」 白「御隠居、映画の時間が押しています。食事時間が無くなります、急ぎましょう!」 黒「お前〜キャラが違うだろ!目指してるのは京都だよな?普通は日本橋から1日で東京を出るんだぜ!明日も六郷橋を渡れないとか無いよな?」 どうやら常とは違い、ちゃんと歩こう東海道 と思っているのは黒さんだけの様子。 一行は歩を進め、大急ぎで昼餉の饂飩を啜り映画鑑賞。 今日の宴に備えて買い出しをして宿に戻るのでした。 黒「違う、何か違う!明日に備えて地図ぐらい見ておけってば!」 隠、白「左京がいるから大丈夫。必要ない、必要ない」 黒「カァ〜」
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